バスケットボール男子日本代表ヘッドコーチ、トム・ホーバス監督は日本語が上手。
選手への指示も、通訳を介せずストレートに伝えます。
そんなトム・ホーバス監督は、東京オリンピックではバスケットボール女子日本代表を銀メダルへ導きました。
当時、勝ち抜いた要因の一つに不調だった林咲希選手を最後まで信じたこと。
「信じて!」という言葉をよく言っていますが、他にも数々の名言を残しています。
今回は、NBAでの活躍、FBIにも挑戦した経歴を振り返り、名言や口癖も紹介していきます!
- トムホーバス監督の名言
- トムホーバス監督の口癖
- トムホーバス監督のバスケ経歴
- トムホーバス監督の会社での経歴
もくじ
トム・ホーバス ヘッドコーチ(バスケ監督)プロフィール
トム・ホーバス監督のプロフィールは以下の通り。
参照:PRTIMES
名前 | トーマス・ウェイン・ホーバス |
生年月日 | 1967年1月31日 |
年齢 | 57 歳(2024年5月現在) |
出身地 | アメリカ コロラド州デュランゴ |
身長 | 203 cm |
経歴 | ペンシルベニア州立大学 【選手】 【コーチ】 ⇒フェニックス・マーキュリー(WNBA) ⇒JXアソシエイト⇒JX-ENEOS ⇒女子日本代表ヘッドコーチ(銀メダル獲得) ⇒男子日本代表ヘッドコーチ(2023ワールドカップ 19位) |
現役時代には、日本の実業団だけでなく、ポルトガルリーグやNBAでもプレーした経験を持ちます。
女子バスケットボールの監督としてのキャリアが長く、
バスケットボール男子のコーチを任されたのは、2021年FIBAバスケットボール・ワールドカップ予選が初めて。
また、アメリカIT企業の副社長を務めていた経験もあり、
コーチングの原点になっているそうです。
そんな、現役時代と監督・コーチ、経営者のキャリアを持つトム・ホーバス監督。
現役時代から詳しく見ていきましょう!
トム・ホーバスはNBA選手だった!
現役時代はNBA1年、日本で9年間プレー
女子バスケのトム・ホーバス監督ってどこかで聞いたことのある名前だなーと思って調べてみたらコレだ。 pic.twitter.com/QyQFQ6bTa6
— pon1225 (@pon12252) August 6, 2021
トム・ホーバス監督はアメリカコロラド州で生まれ、ペンシルベニア州立大学に進学。
卒業後はNBAのヒューストン・ロケッツのトライアウトを受けています。
1989年~1990年 ポルトガルリーグ | スポルティング |
1990年~1994年 日本リーグ | トヨタ自動車ペイサーズ(現アルバルク東京) |
1994年 NBA | アトランタホークス |
1995年 CBA | ピッツバーグ・ピラニアズ |
1995年~2000年 日本リーグ | トヨタ自動車ペイサーズ (現アルバルク東京) |
2000年~2001年 | 東芝レッドサンダース (現:川崎ブレイブサンダース) |
大学卒業後はNBA選手には落選し、ポルトガルリーグで活躍。
翌年に、日本に来日して、トヨタ自動車ペイサーズ(現Bリーグ・アルバルク東京)での社員選手になりました。
▼冨永啓生選手の父とトム・ホーバス監督の現役時代▼
日本でプレーした4シーズンは、得点王、スリーポイント王を受賞しています。
28歳だったトム・ホーバス監督は再びNBAに挑戦。
トライアウトに合格し、NBAチーム「アトランタ・ホークス」に所属しています。
しかし、出場機会は、2試合。
思うようなプレー機会少なかったようです。
そして、アメリカ独立リーグを経て、日本に再来日。
会社員時代も約9年
当時の日本で、バスケットボール選手は社員選手。
トム・ホーバス監督も会社に勤めながら、選手としてもプレーします。
トヨタ自動車では、海外マーケティング部に所属。
サラリーマンと選手をしていた現役時代もあったのですね。
現役時代は、日本で約9年間活躍。
日本語が堪能なのは、現役時代から日本で社員選手だったからなのですね。
トム・ホーバスはFBIにも挑戦!
Can #AkatsukiJapan 🇯🇵 make it happen? 👀#Paris2024
— FIBA (@FIBA) March 21, 2024
トム・ホーバス監督の異色の経歴は、現役引退後から監督として来日するまでの約9年間。
2001年から2010年までは、アメリカに帰国しています。
最初はアメリカ連邦捜査局(FBI)に応募したそうです。
しかし、同時多発テロ事件の影響もあり、採用は見送られました。
その後、携帯電話のアプリなどを制作するIT系のスタートアップ企業に就職。
副社長まで昇りつめました。
当時の組織での経験が日本代表監督の原点なんですね。
組織のマネジメントと指導のコーチングは、ほとんど同じものだと思っています。企業も代表もチームを作らなければいい仕事はできません。そして、しっかりとしたチームを作るには目標やルールを定めて、そのなかで個々がいい仕事をしていきましょう、となりますよね。
引用:DIAMOND
「目標」「ルール」を統一し、日本代表チームを一つの組織として最大限で機能させていたからこそ、銀メダルが獲得できたのですね。
トム・ホーバス監督は、選手への声掛け、コミュニケーションを一番大事にしているそうです。
トム・ホーバスの監督・コーチ歴
13日(月)20:30〜、テレビ朝日「10万円でできるかな」に #Tokyo2020 #AkatsukiFive 女子日本代表 トム・ホーバスHC(@TomHovasse )、#8 髙田真希選手(@Takada08 )、#30 馬瓜エブリン選手(@evelyn_mawuli )が出演🛥#十万円でできるかな @jumandekirukana https://t.co/QB3RFNLNLR pic.twitter.com/esG7Hg5itx
— バスケットボール日本代表 (@JAPAN_JBA) September 12, 2021
2010年からコーチ、監督のキャリアを積み重ねており、東京オリンピックでは銀メダルへ導きました。
パリ五輪代表の男女27名選手のうち、山本麻衣選手以外は、トム・ホーバス監督が教えてきたメンバーです。
2010年~2013年 | JX-ENEOSサンフラワーズ コーチ |
2011年 | バスケ女子 日本代表 アシスタントコーチ |
2012年~2013年 | WNBA フェニックスマーキュリー ボランティアアシスタントコーチ |
2014年~2015年 | JX-ENEOSサンフラワーズ アソシエイトヘッドコーチ |
2016年~2017年 | JX-ENEOSサンフラワーズ ヘッドコーチ |
2017年~2021年 | バスケ女子 日本代表 ヘッドコーチ |
2021年~ | バスケ男子 日本代表 ヘッドコーチ |
伝えることを重視しているトム・ホーバス監督は、感情表現がストレート。
数々の名言が生まれています。
トム・ホーバスの名言集
引用:人生が変わる1分間の深イイ話SP
名言①スーパースターはいません。私たちはスーパーチームでした
東京オリンピック決勝後の記者会見で伝えた言葉です。
「自分も主役だ」と思わせることが、一人ひとりの自信につながり、試合の流れを変えずに最後まで戦い抜くことができました。
この考えは、男子日本代表にも引き継がれています。
名言②逆境に陥ってもヘッドダウンしない
渡嘉敷選手が怪我をしたときに、周囲の選手もネガティブになってしまった時期があったそうです。
辛い現実に対して、下を向いてはダメ!前を向いて!と選手たちにポジティブに据えるよう促しました。
つまりは下を向くことです。悪いプレーをしてしまったからといって下を向いてしまったら、目標に向かって前に進むことはできません。
名言③楽しいことは勝つこと
東京オリンピックで初めてのベスト4進出を決めた後に残した言葉です。
女子日本代表の練習は厳しいです。だからこそ、勝つことが一番楽しい。楽しい練習というのはなく、楽しいことは勝つことであり、優勝することです。
勝利のために日々の厳しい練習に取り組む、日本代表。
勝利の喜びこそが「楽しい」と感じ、チームの強さの源となっているのですね。
名言④私にはあなたの天井が見えるんです。
選手自身が自分の天井を決めてしまうと、それ以上のプレーができなくなります。
そのため、トム・ホーバス監督は、指導者の考える天井と、選手自身が考える限界のギャップを埋めていくことが、指導者の仕事である、と語っています。
今のあなたのプレーはその天井に全然近くないです。
まだまだ、天井ではない、もっとできるはず!と伝えていくことで、選手の良さがもっと出てくるのですね。
名言⑤東京2020オリンピックで金メダル
トム・ホーバス監督が、2017年ヘッドコーチに就任した時に掲げた目標です。
世界ランキング一桁には程遠い現状で、選手たちはメダルを取れるとは信じていませんでした。
金メダルを目標に掲げたことで、選手たちのメンタルが強くなり、
あきらめなければ、きっと次のチャンスが来ると信じてほしかったそうです。。
あきらめなければ、きっとどこかに次のチャンスがある。そのチャンスを見逃さずに、思い切って次の一歩を踏み出す。
引用:チャレンジングトム
名言⑥もっと自信を持っていい
女子代表に就任したときに、毎日ハードな練習と一日の大半をバスケットボールの練習に費やしているのに、
自信がないように感じたそうです。
ジュニア時代に自尊心が育っていないことを指摘。
しかし、逆に日本人だからこその強みがある、とトム・ホーバス監督は考えているそうです。
名言⑦誰かのためでなく、自分のオリンピックを戦いなさい
女子日本代表・本橋菜子選手は、「誰かのためでなく、自分のオリンピックを戦いなさい」と言われたそうです。
チームのために、自分の役割を徹底すること、自分をどれだけ信じてやり抜けるかを学んだ。私以上に私のことを信頼してくれた
名言⑧信じてください、信じて、信じて
試合中によく言っている言葉です。
「信じて」を何度も言い聞かせ、チームの一体感を高めています。
「全員が勝てると信じていないと勝てない。ホーバス監督がそれを言ってくれることで、僕たちはいつも再確認できている」
まとめ
- 名言は数多くあるが、「信じる」がモットー
- 怒るときは敬語で「何しているんですか!」
- トムホーバス監督は、現役時代にNBAに1シーズン在籍
- 引退後にはFBIに応募
以上、数多くの名言から、筆者が心に響いた言葉を抜粋しました。
トムホーバス監督の哲学は、選手たちにとっても大きな励みになっていることでしょう。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございます!
【8/1更新】パリ五輪 放送日程(バスケ男子)
<バスケットボール男子パリ五輪・放送日程>
男子予選ラウンド VSブラジル | 2024年8月2日(金)~ 午後5時45分~ フジテレビ・TVer |
準々決勝 | 2024年8月6日(火) 11:00~13:00/14:30~16:30/18:00~20:00/21:30~23:30 (パリ時間) |
準決勝 | 2024年8月8日(木) |
3位決定戦 | 2024年8月10日(土) 17:30~19:30 (パリ時間) |
決勝戦 | 2024年8月10日(土) 21:00~23:00 (パリ時間) |